抹茶ラテとカフェラテ


「ありがとございましたー」


店を出るとドアのすぐ横にもたれて立っていた。


「おー、待たせたな」


由美の顔を覗き込むと俺は驚いた。

目から液体が出てきている。


「え、なんで由美泣いてんの」


俺がいなくて寂しかったのか?

なんて都合のいいことを考えてしまう。

でもそんな泣いている由美の顔も愛おしく思ってしまう

自分も最低だ。


「あ、あれか抹茶ラテか」

思い当たる節を次々に言う。


「あぁ、泣く程俺が好きか」

本当にそんなことあったら良いのに。




そして俺は足を蹴られた。


そんなに……嫌だったか。



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