彼氏はアイドル!?
「あんたも人がわるいよね…はあ、心臓とまった。」
麻衣子は雪月花を見渡して言う。

「よろしくね。麻衣子さん」

「あ〜憧れの俊が目の前にいるなんて〜」

麻衣子はキラキラした顔で俊を見上げる。

俊…

そんな風に素直に呼べる麻衣子がうらやましく思えた。

「あんまり近付くと俊ちゃん好きになっちゃうから気をつけてねぇ。」

有紀生がからかうように俊の肩を抱く。

「なんだよ〜僕はそんなんじゃないやい。」

「俊兄は優しくされるときっと好きになっちゃいます。」

「じゃあ…優しくしちゃう☆」

「あはは!麻衣子おもしれーな!」

人なつっこい麻衣子はすぐ打ち解けた。


璃音はなんとなくその輪に入れなかった。

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