彼氏はアイドル!?
「璃音ちゃん…席、英太の隣でもいい?」

浩がチケットを渡す。

「あ…はい。」



「璃音ちゃん…英太の事…」

璃音は浩の言いたい事をくみ取って笑みを見せた。

「じゃあ…」

「はい。返事しようと思います。」

「良かった…」

そう言うと浩は璃音を抱き締めた。

「ありがとう…」

「浩さん…」


私、そんないい子じゃないんだよ…

親友を思う浩の気持ちに心が揺さぶられた。


―英太の気持ちに答えなきゃ…

強くそう思った。
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