彼氏はアイドル!?
「はやくしてください」

入るなり、昌が不機嫌そうに言う。

「自分で作ってよ…もう」

靴を脱ぐと
昌のあとに続く。

「……俊兄がもうすぐ帰ってきますよ。」

「あ…」


もしかして会わせてくれようと…


「もう…昌さん大好き!」

璃音は昌に飛び付いた。


昌は真っ赤な顔で慌てて、璃音を引きはがす。

「俊兄に殺される…!」

「まさか(笑)」

「あの人…手加減しないんですから、ほんとに。」

「あははっ。そうなの?」

璃音は久し振りに笑った。

昌はそれを
見透かすかのように穏やかに微笑んだ。
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