彼氏はアイドル!?
「あれ…璃音ちゃん。ここにいたの?」

「……。」

璃音は思わず俊をにらみ付けた。

「なに…その顔。ブス。」

「うう…ばか〜私はどうせ菜月さんみたいに綺麗じゃないもん。」

璃音はまた泣きじゃくって麻衣子にまきついた。

「ちょっと…また泣く。この子は…何?ちゃんと言いなよ。」

麻衣子が優しく璃音の頭を撫でる。

少し落ち着いた璃音は俊を見上げる。

「俊さん…菜月さんと今までいたの…?」

「え?なんで知ってんの?」

「やっぱり…うう…」

また泣き出す璃音。

「え?浮気!?」

今度は麻衣子が騒ぎ出す。

「違うっよ〜部屋で璃音を待ってましたよ。」

「え…部屋?」

「やらし〜!」

「俊兄、何したんですか?」

「馬鹿か。なんもしてねぇよ…」

四人は全く話がかみあわない。

俊はため息をついた。
< 161 / 214 >

この作品をシェア

pagetop