彼氏はアイドル!?
「菜月さん…」

「あなたがうらやましかったのよ…いつも無邪気で、いつも守られてて…私にはもう何もない…」

「あなたも素直に生きれば…幸せになれるんじゃないすか?」

有紀生と浩も
ゆっくりと近付いてくる。

有紀生が菜月の腕をとって立たせ、
服についた土を払ってあげる。


「あ…ありがとう…」

「そう…それでいいんじゃないですか?誰かを陥れても、いい事はないですよ。」

浩が笑う。
菜月は泣きそうになり、うつむくと、
携帯を取り出して、どこかに電話をかけだした。

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