彼氏はアイドル!?
ピー

キッチンでレンジが
鳴った。


「あ…ケーキやけました。よ。って…」


「俊…寝てる。」


「ふふ…」


顔をあげると有紀生と目が合った…

有紀生は目を外そうとしない…

クラクラする…


「また紅茶飲みに来てもいいすか?」

ふと微笑むと心地よい低音で有紀生が囁く…



「ケーキ…また後でもってきて。俺、家にいるから…じゃあね。」


そのまま俊を残して行ってしまった。



なんだろ
あの柔らかい雰囲気…


ケーキの香りのような
甘い人…


また紅茶を飲みにくる…

その言葉に胸が小さく締め付けられた。


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