彼氏はアイドル!?
英太は
腕を離すと、璃音の頬に手を添え、引き寄せた。


「英太さ…」


その瞬間、璃音の唇は英太の唇に塞がれていた…


「三回目…」

英太は唇を離すと、ふっと微笑んだ。

「え?」

「璃音が倒れた日…俺のベッドで寝てる時…したよ。俺。」

英太は
呆然とする璃音の頭を撫でると立ち上がる。

「俺、お前がすきなのかも…。」

英太を
月明りが照らしていた…

それは…
まるで彫刻のように美しかった。

璃音はそれを
じっと見つめていた…
< 88 / 214 >

この作品をシェア

pagetop