噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「なんつって。じゃーオレも、見つめ返そーか?」

ひゃんっ。

晴弥はサングラスを外して、優しく目を細めた。

…ダメ。

ノックアウト!

顔緩みまくりだよ。フニャフニャと情けなくニヤけ顔になる私。

慌てて、左手にある窓に目をやった。

真っ白なフカフカの雲。

下界では天気の悪かった空も、雲の上に出ると

無限の青空が広がっていた。

思わず嬉しくなって、窓の外を指差した。

「うわぁ~、雲の上にいるっ!」

「ガキかっ」

いきなり目を逸らしたから怒ったのか、晴弥の鉄拳が後頭部に飛んでくる。

コツ


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