噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
ポカッ!

と、お母さんに頭を軽く叩かれる。

痛ぁい。

ひどぉい。

な……何なのっ!?

晴弥は私たちよりはるか前を歩き、タクシーに荷物をのせている所だった。

お母さんは私の頭を叩いて、‘ルン’っとでも言ってそうな背中を私に見せ、晴弥のいる場所へとスキップして行った。

取り残されたタツと私。

「なー、何?あんなモンて」

キョトンとするタツ。

「ほっといてよー、もぉ!」

タツのせいじゃないけど、晴弥の機嫌が悪いのは……タツが現れてからだもん。きっと晴弥は妬いてるんだよ。

だから、タツと一緒にいない!

タタタと走り、タクシーが停まっている場所へと走った。

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