噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「あ!サリン、晴弥のためにパイ焼いて待ってたんだぁ~。食べてっ」

サリンちゃん、晴弥から離れると、家の奥へ走って逃げていってしまった。





……何、アレ。

すっごい感じ悪いよぉ~?

きっと晴弥が私を好きだから、

イジワルしたいんだっ!




しかも、パイ焼いて待ってた!とか

キモイんですけどぉ~~~~っ!





あ、こんなの私のキャラじゃないよねっ。

妬いたらヘンになっちゃったぁ。





ぐすんっ。

サリンちゃん、苦手ぇ。





「悪いな、サリン……人見知りだから」

晴弥は、苦笑いをして、私の頭に

――ポン

と、手を置いた。






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