噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「さーて、ブータン。今から事務所行くから…ここまでな」

「えぇっ!?」

ちょっと待ってぇー。もう少し、一緒にいたいよぉ。

泣きそう…。

やだぁー。

本当に涙目になって、晴弥をジッと見上げてると…

晴弥に急に抱きつかれた。







え…

何?

何かの間違い?








ロビーのど真ん中で突然抱きしめられ、ドキドキとうるさく鳴って…

鳴り止まない私の心臓。








「なんだよ…、前みたいに…しろよ」

前みたいに…?

え?










「ブータンはぁ、オレに反発してる方が合ってるぜー?そんな顔で見つめんなよ…」

「だってぇ…会いたかったのに。会ってすぐ…離れたくないよぉー。

ねぇ、ちょっとは大人っぽくなった?背も伸びたでしょー?」

晴弥は私を包む腕を、更にぎゅうーっと強くする。

「…そ、だな。ちょっと痩せたんじゃね?顔も、子供っぽさ…少しは抜けた気がする」

大人っぽくなったね、じゃないんだぁ。

いーケド、みんなそう言うしぃ。



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