噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
ドキドキドキドキドキドキ

お姉さん、一瞬固まった気がしたけど…いーよね。どうせ今日しか会わない人だし。

せっかく綺麗にしてもらえるなら、晴弥が好きな姿になりたいもん。









「えーと。はるやって、clashの元メンバーの…晴弥?」

「そうです!」

「へー。晴弥のファンなんだぁ!だから事務所の前で、ウロウロしてたの?」





私が晴弥のファンだったのは、アタリだけど、

晴弥だってある意味、私のファンだよね。

デビューしてるかしてないかだけの…違い。

どぎまぎしながら、お姉さんを見上げる。

「えーと…」







そこへ、タツ登場。

私の隣に腰をおろすと、同じようにお姉さんを見上げた。

「この子、高校生だぜー。見えねぇよなっ」

ってニヤニヤ。

…タツ?

今日会った時、大人っぽくなったって言ってくれたよねぇ。

ひどーいっ!

タツの言葉に、お姉さん少し仰け反る。

「こっ…高校生!?見えないわ…。年齢詐称でデビューできるわね」

いやいや、ソレは晴弥でしょー。

未だに年齢隠してるし…。







< 55 / 335 >

この作品をシェア

pagetop