噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
お腹空いたー。






グゥー…

「あっ、オレ。聞こえちゃった。コハルちゃん腹減ってんの?」

「あははー」

恥ずかしい。タツの前でお腹が思いっきり、鳴った。

「じゃーさ、衣装着る前に従食行く?」

「え…でも、部外者」

「いいって。オレ一緒だし」

…そぉ?

じゃー行こおかな。従業員食堂だと、メニューも色々ありそう。











タツに連れられ、食堂へ向かう。

「あっ…でも。ワンピが変じゃない?メイクさんが合わないって…」

「大丈夫!オレにはサイコーだから」

タツはニコニコ笑って、私の肩をさり気なく抱く。

パシッと払い、先にスタスタ歩いた。








もー。

タツはアイドルの自覚、ゼロだよねぇ。

事務所の中とはいえ、色んな人が出入りするこの場所で

よくもあんなに危険な行動できるもんだぁ。

晴弥にも少し見習って欲しいよ。








あ、そう言えば

今日、空港で抱きしめられたんだっけ。







うふふっ

早く晴弥に会いたーいっ。





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