噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
「ウマい?」

「うんっ!」

「じゃー、もうひとすくい」

やたっ!







晴弥は、意外とこのやりとりを楽しんでいた。

本当に大丈夫かなー。

誰か見てないのかなぁ。





それに、こんなに素直な晴弥も

ちょっと気持ち悪い…。

な~んて言ったら

またどつかれそぉ。








「ニヤけ禁止~。もっと真面目に食え」

「へっ!?」

「口のまわり拭けって。ガキじゃないだろー」

「うわ」

だんだん口元が緩んできて、溶けかけのアイスが口まわりについちゃってた。

それを拭うと、指がベタベタに。

「晴弥~、手ぇ洗ってくる」

「おー。そろそろ、ここ出よっか。オレまだ帰れそーにないしな」

えっ!まだ、なんだ。

どうしよう、どれだけ待てばいいの?






晴弥はサッサと食堂を出ると、食堂の入口で私を待ってくれていた。

「さて…どーするかな。次の打ち合わせまで、一時間ある」

「じゃあ…さっきの部屋で喋る?あのね、晴弥と話したい事…いっぱいあるんだ!」

「…そだなー。せっかく可愛くなったしさ、そのダサい服とっかえてこよーか」






ガン


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