噂の彼の甘い罠2アイドルと秘密の恋愛
だ…ダサッ

やっぱりそー思われてたんだ。

私の中では大人っぽい基準のこの服も、晴弥からしたら

ダメダメだったんだぁ~っ。

えーんっ!!






「ホラ、また膨れてんなよ。ブータンの丸顔パンパンじゃん。破裂すんぞ?」

…は?

「破裂なんてしませんからーっ!風船じゃないしっ。丸顔も気にしてるんだからぁ~っ」

「わーかってるって。丸顔好きだから」

え?

「好き?」

「…丸顔がな」

やぁった!

ニヤニヤまたニヤけちゃう。







晴弥は、私の頭をポンポコたたく。

「さーて、行くか」

「どこへっ?」

「いや…だから着替えに…」

さっき言ったんだけど、みたいな顔で晴弥に少し睨まれる。

きゃー、ごめんなさいっ。

行きます、行きますっ!






思わず晴弥の腕にしがみつくと、バシッと容赦なく頭を叩かれた。

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