砂時計のキセキ
プロローグ
冬───大切な人を失いました。


パ─────────

響きわたる音。私は彼に突き飛ばされた。
「陽、生きてくれ」
鈍い音がして、振り向けば彼は紅く紅く染まっていた────。

大切なあの人は、交通事故で死んだ。即死だった。雪でスリップした車…。
今でも、思い出すのは、つらい……そう、つらいんだ。
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