砂時計のキセキ
告白
死んだ?のか…
ここ、どこだ
そうだ、陽
「陽!」
「なるほど、これは問題児だ」
女性。
綺麗…そう、綺麗な女性。
「問題児ってどうゆー事だよ」
はぁ、とため息をつく女性。
「五月蝿い、黙れ、糞ガキが」
前言撤回。
綺麗じゃない(心が)。
全然綺麗じゃない(心が)。
「知ってるか?」
「なにを」
「“うるさい”って“五月の蝿”って書くんだぞ」
ちょっとさすがに凄くムカついた。優しい…いや、世界で一番優しくて心の広い俺でもムカついた。
「ふーん、実は俺様なんだね」
「は!?
意味不明だしっ!
てゆーかお前何もんだよ」
人の心を読んだように話す目の前の婆()。
「神様だ」
は?
頭、逝ってんのかコイツ?
「逝ってんのはお前だ」
つくづく失礼な奴だ。
「私は暗黒神
太陽神と対になる者、
名はローズ」
「失礼なのはどちらだ、影悟?名乗りもせずに」