Not Forgiven?



「……となると、学祭は極めて危険だな」

「学祭…?」



稜ちゃんの呟いた言葉に、改めて考えてみる。


私たちは学祭でファッションショーをすることになっている。


それで私はドレスを着て、みんなの前に登場して───…



「…そうか、千夏を連れ去るには絶好の機会かもしれないね」

「でも、公衆の目の前で?
千夏ちゃんを連れ去るなら、普段の日の方が都合がいいんじゃ……」

「……周りに周知させたいんじゃない?
ちーちゃんは自分のものだって」



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