君が嫌いな君が好き














『っ』








叔母につけられた傷を冷やすため、私はハンカチを持ち台所へと向かう。



台所で私は、会いたくない奴に出会ってしまった。









ジャー…








叔父が、コップに水を入れていた。

私は、何かされる前に急いで自分の部屋へ駆け込もうと叔父に背を向け足を踏み出した。


……が、叔父の方か一枚上手だった。

私が逃げる前に声をかけてきた。








「逃げるなよ」

『…ごめんなさい』

「…お前見てると、腹ァ立ってくるんだよなぁ?」








皆して顔、顔って。
そんなに嫌いなら、見なきゃいいのに。








『…ごめんなさい』

「…」








私が謝ると、叔父はコップに入れた水を私の顔に掛けてきた。








『っ〜ゴホッ』








あまりに急な事で、私は目を見開いた。








『っゴホッ』








私が咳込んでいると、叔父はポットでコップにお湯を注ぎ始めた。








『っ』








まさか、、、


そう思った時にはもう遅かった。









(怖くて私は目を瞑った)






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