旅の終わりの物語
「エルナディア起きろ」
声をかけると、エメラルドの瞳がアストレイをゆっくりと捕らえた。
そして桃色の唇がゆっくり弧を描いた。
「ようやく来てくれた」
夢の様な誘うような女の声ではなく。まるで、最初に会った時の子供の様な声だった。
「貴様は何がしたいんだ。なぜ無害な魔物を」
「そうしたらあなたは私を追いかけて来てくれると思ったの」
エルナディアは玉座から下りるとアストレイにゆっくりと近づいてくる。
アストレイは反射的に剣を抜いた。エルナディアは顔色も変えずに足を進める。
「止まれ!質問に答えろ」
「答えたよ。さぁ私を殺して。そのためにここに来たんでしょ」
エルナディアは向けられた切っ先に自分の喉に当てた。微かに触れてしまった白い喉から一筋の赤い血が流れた。
声をかけると、エメラルドの瞳がアストレイをゆっくりと捕らえた。
そして桃色の唇がゆっくり弧を描いた。
「ようやく来てくれた」
夢の様な誘うような女の声ではなく。まるで、最初に会った時の子供の様な声だった。
「貴様は何がしたいんだ。なぜ無害な魔物を」
「そうしたらあなたは私を追いかけて来てくれると思ったの」
エルナディアは玉座から下りるとアストレイにゆっくりと近づいてくる。
アストレイは反射的に剣を抜いた。エルナディアは顔色も変えずに足を進める。
「止まれ!質問に答えろ」
「答えたよ。さぁ私を殺して。そのためにここに来たんでしょ」
エルナディアは向けられた切っ先に自分の喉に当てた。微かに触れてしまった白い喉から一筋の赤い血が流れた。