ハーフベターな恋
近づく距離
「ルン・・ルン・・♪」
放課後、私はご機嫌で先生の部屋に向かっていた。
亜里沙・・亜里沙・・。
そう何度も心の中で繰り返してる私は、自分から見ても大分異常だと思う。
でも、嬉しくてつい顔がにやけちゃう・・。
おっとぉ!いけないいけない。
もう先生の部屋に着いちゃったよ。
顔を正常に戻さなくちゃ!
南先生は、地理の先生。
だからきっと社会科準備室に来いってことなのだろう。
準備室を俺の部屋呼ばわりとは・・。
なんて俺様だ。
でもよく考えると、亜里沙と友だちになれたのもちょっとは先生のおかげ・・かな?
やり方が横暴で気に入らないし、別に私のために手伝い頼んだんじゃないんだろうけど、ここは人肌ぬいであげますか!
素直にありがとう・・なんて言えないし。