ハーフベターな恋
「・・いいわけないじゃん。」
未来の低い声に、私と先生ははっと現実に引き戻される。
未来の冷たい視線が、私を正気に戻らせていく。
「梨乃。忘れたわけじゃないよね?あんたは私やみんなを裏切ってまで、光を選んだ。」
未来の言葉に私は声が出ない。
俯く私に構わず、未来は話し続ける。
「光が死んだらそれでいいの?何もなかったことになるの?」
そんなんじゃない・・。
そんなこと思ってないよ・・。
「それって冷たすぎない?それぐらいの気持ちだったなら、なんで光と付き合ったりしたのよ?親友が傷ついても、梨乃はなんとも思わないわけ?」