ハーフベターな恋
私はもう一度振り返り、先生と未来を見ながら笑顔を向ける。
「ごめんね?私がいつまでもグラグラしてたから・・だからダメだったんだよね。」
みんなを足止めしていたのは私。
光が死んでから、私の中の光がグラついていたから未来も過去から進めなかった。
奏の気持ちに応えられないのに、その優しさに甘え続けたから、奏も私から卒業できなかった。
中途半端に先生に期待を持たせるようなことを言ったから、私も先生から離れられなかった。
心のどこかでそれでも先生のあの時の・・入学式の時の言葉を信じていたかったんだ・・。
『待ってるから・・。』
好きでいて欲しかった・・。
今は応えられなくても、いつか・・いつか幸せになれるって・・私は・・・。