ハーフベターな恋
思い出の数だけ・・・
「出来ました!!亜里沙って言うんです!」
私は先生の右腕をギュっとつかみ、瞳をキラキラ輝かせながら叫んだ。
って言うのは美化しすぎで、本当は廊下でしてたみたいにニヤニヤしてただけかもしれないけど・・。
だってその証拠に先生は一瞬私の顔を見たかと思うと、気まずそうに視線を逸らした。
あちゃぁ~!
痛い子って思われたかな?
「亜里沙って・・お前の席の後ろの?」
先生は目を泳がせながら、私に聞いてくる。
私と目を合わす気ないな・・。
私は負けじと先生の両腕をギュっと自分の体に引き寄せ、先生に顔を近づけた。
「はい!・・先生のおかげだから、1番に報告です。」
私はニコっと笑うと先生から離れた。
「え?」
そう言いながら、先生はやっと私を見てくれた。