ハーフベターな恋
「先生がカッコイイから・・。先生が私を手伝いに選んでくれたから・・。先生が私に話しかけてくれたから・・。亜里沙は私に話しかけてくれたんです。私・・本当に嬉しくて・・。夢でも見ているんでしょうか・・?」
私は鼻をグスグスさせながら必死にこぼれ落ちそうな涙を堪えた。
さっき教室で涙ぐんだばっかなのに、またすぐ泣くなんて・・・カッコ悪いもん・・。
「ほんとお前はバカだなぁ?夢じゃねーよ!・・ほら。俺の手、あったかいだろ?」
先生の手がそっと私の頭に触れる。
ゆっくり顔を上げると、優しく微笑む先生がいた。
私の目から大粒の涙がポロポロこぼれ出す。
ありがとう・・。
先生・・。
本当にありがとう・・。
私は言葉に出来ない思いを目で訴えてた。