ハーフベターな恋
先生の指が、私の涙を拭う。
私が恥ずかしそうに目を閉じた瞬間、先生の前髪が私のおでこに触れた。
『チュ・・』
え?なに?
先生は、優しく私にキスをした。
本当に触れたか触れてないか分からないぐらいの優しいキス・・・。
私が驚いて目を丸くしていると、先生は急に『あぁ~!!』と叫びながら頭を抱えてしゃがみ込んだ。
「お前がカワイイこと言うから・・。そんな顔で俺を見つめるから・・。これじゃぁ、ミイラ取りがミイラに・・・。」
そこまで言うと先生は、ハっと気付いたかのように口を閉ざし立ち上がった。