ハーフベターな恋
「だって奏の奴・・俺には何も言ってくれないからさ。」
「嫌われてんじゃないの?」
亜里沙がピシャリと言った言葉に香くんは更に落ち込む。
私と亜里沙は顔を見合わせる。
「うそうそ!ジョーダンだってば!!実際付き合ってないから、あんたには何も言ってないだけでしょ?」
亜里沙が励ますように言う。
香くんの顔がパァーっと明るくなる。
「あんたうるさそうだし。」
亜里沙の最後の言葉に、香くんはまた悲しそうな目をする。