ハーフベターな恋


俯いたまま何も答えない私を見て、香くんは困ったように頭をかいてため息をつく。




そんな香くんの仕草に気付き、私はさらに落ち込む。




香くんが呆れる気持ちもよく分かる。




好きでいちゃいけないって頭では分かってるのに、心が追いつかない・・・。




本当に先生のことを思うなら、黙って身を引くのが1番だってちゃんと分かってるに・・・。




これ以上私のせいで苦しむ先生を見たくないのに・・・。





どうしても先生が消えない・・・。




消せないの・・・・。




先生・・・。




どうしても




好きなの・・・・。




< 336 / 536 >

この作品をシェア

pagetop