ハーフベターな恋
電車が着いた先は、何もない小さな田舎の駅だった。
私は改札を出て、あたりを見渡しながらゆっくりと歩く。
『俺、おばあちゃんっ子なんだ。昔から親にはあんまり甘えられなかったから。今度梨乃のことおばあちゃんに紹介したい!一緒に来てくれる?』
そう言って少し不安そうに聞いてきた光の顔を、今でもはっきりと覚えてるよ?
その約束は果たせなかったけど、私は今、光の大好きな場所にいるよ・・・。