ハーフベターな恋



「もしもし亜里沙?」






「梨乃!?どーゆーことよ!!転校って?!」







「ごめん・・・。亜里沙・・・。私やっぱり今は先生と一緒にいられない。でも先生と一緒にいないって決断は奏も香くんも傷つけてしまう。だから、しばらく離れる。先生も奏も香くんもいない場所に・・・。」







「梨乃・・・。」




亜里沙の心配そうな声に思わず涙が出そうになる。




「今は私・・そこにいない方がいいと思うんだっ。」




空元気に言った言葉が自分でも分かるほど痛々しい。




「梨乃・・・。先生は知ってるの?」




亜里沙の言葉に私は少し俯く。




「・・・ううん。」






「ほんとにいいの?それで・・・。」






「もう決めたから・・・・。」





自分に言い聞かせるように小さく呟いた。



< 447 / 536 >

この作品をシェア

pagetop