ハーフベターな恋
「もしもし亜里沙?」
「梨乃!?どーゆーことよ!!転校って?!」
「ごめん・・・。亜里沙・・・。私やっぱり今は先生と一緒にいられない。でも先生と一緒にいないって決断は奏も香くんも傷つけてしまう。だから、しばらく離れる。先生も奏も香くんもいない場所に・・・。」
「梨乃・・・。」
亜里沙の心配そうな声に思わず涙が出そうになる。
「今は私・・そこにいない方がいいと思うんだっ。」
空元気に言った言葉が自分でも分かるほど痛々しい。
「梨乃・・・。先生は知ってるの?」
亜里沙の言葉に私は少し俯く。
「・・・ううん。」
「ほんとにいいの?それで・・・。」
「もう決めたから・・・・。」
自分に言い聞かせるように小さく呟いた。