ハーフベターな恋

未来にも電話で帰国と、先生とのことを伝えた。



でも未来の答えは相変わらずそっけなく、



「別に、あんたたちのことなんて最初から分かってたから。いちいち報告なんかしなくてもいいよ。」




とだけ言われて一方的に切られてしまった。





私がそのことを亜里沙に話すと、可笑しげに笑い出した。




「あの時・・梨乃がアメリカに行っちゃった時ね?みんな・・私も奏くんも・・香くんですら責任感じて2人のこと心配してたのに、未来ちゃんだけは違ったんだ・・・。あの2人なら大丈夫だからほっときましょって。あんまり自信ありげに言うもんだから、私なんかかえって心配になっちゃったんだけど、今思うと誰よりも2人のこと信じてたんだよね・・・。」




「・・・・・。」





亜里沙の言葉に、未来の不器用な愛を感じてどうしたらいいか分からない。




「あ~ぁ!!私が梨乃の親友だと思ってたのに、まだまだだなぁ~!!」




つまらなそうに言う亜里沙に私は思わず笑いだす。






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