ハーフベターな恋
先生の目がまっすぐに私を見つめる。
「このミネラルウォーターね、光に勧められて飲み始めたんだ。
体にいいからって。私は、水なんて飲まないって言ったんだけどね。だって・・・おいしくないじゃん?」
私の言葉に先生は小さく笑う。
「私にとって・・・このミネラルウォーターはただの苦い薬でしかなかった。でも光と飲むこの水は・・光を思って飲む時だけは違ったの。」
「違う?」
「苦いけど、イヤじゃない。苦いけど、そのまま飲み続けられる。上手く言えないけど・・・。」