ハーフベターな恋
私は手に握っていたペットボトルをギュっと握り締める。
「だから恐かったのかもしれない。この水は、嘘をつかないから・・・。」
「嘘・・か・・・。」
私は小さく頷く。
「先生と一緒にいる時、この水を一口飲めばすぐに分かる。もしもその苦さに一口で飲めなくなってしまったら・・・・。」
「俺は・・お前の中で光を超えられないってことか・・・。」
先生が長いため息と共に言った言葉には、少し自分を責めるような意味が含まれているような気がした。
「結局私は、先生と一緒にいるって決めた後も、どこか光に対する後ろめたさを捨て切れなかったんだ。光はそんな人じゃないって分かってたはずなのに・・・。」
私の言葉に、先生は首を横に振る。