ハーフベターな恋
「じゃぁ、相沢。放課後よろしくな!!」
「へ?」
なに!?
ぼーっと光のことを考えてたら、突然先生に肩をポンっと叩かれた。
「へ?って・・。お前・・俺の話全然聞いてなかったな?」
先生の呆れたような視線が私の体に突き刺さる。
や、やば・・。
「い、いえ・・あの・・・。」
まさか光のことを考えてたなんて言えない。
私がモジモジしていると先生がため息をつきながら、私を厳しく睨んだ。
「相沢は放課後、俺の部屋に来い!以上!!」
「え・・ええ~!?」
な、なにそれ!?冗談じゃない!!
私は、ちらりと教室を見渡した。
い、痛い・・。女子の視線が・・。
「あ、あのぉ~・・先生。それって、私じゃなくちゃ・・。」
ぎゃ!!
そこまで言いかけて、私の心臓は飛び上がった。
女子の視線より、先生の鋭い視線の方が恐い・・。
どの口が言ってんだ、このやろう・・とは言ってないが、行かなきゃ殺されそう・・。
「はい・・。チャイムが鳴ったらソッコー行きます・・。」
私は、半分涙目になりながら大人しく返事をした。
あぁ~!!
中学に引き続き、私の高校生活も終わった・・・。