ハーフベターな恋
失礼な!!
私は、頬を膨らませた。
先生をものさしにしないで欲しい。
まだよく知らないけど、絶対私よりあの人のほうが普通じゃないに決まってる。
だって、あの顔自体がすでに普通じゃないんだから!!
「ごめんごめん!そんなにむくれないで?私、出席番号2番の飯田亜里沙。仲良くしてね。出席番号1番の相沢梨乃さん。」
そう言って、亜里沙は優しく微笑んだ。
キ、キレイ・・。
でも・・
「出席番号って?」
そんなに重要?
やたら自己紹介する時、出席番号を強調させる亜里沙の言い方が気になった。
「出席番号1番の相沢さんは、今週週番。で、今週週番の人は、もれなく先生の放課後お手伝い付き!だから私は、相川 亜里沙になりたかったの。」
亜里沙は私を見ながらクスクス笑った。
あぁ・・なるほどね。
要するに、名前を変えたかったのではなく、出席番号1番になりたかったのね・・。
それにしても・・・