Angil voice ~君の声がこの街に響くように
「才能だと思う、本当に・・・。]
自分にはないと思った。こんな才能。
耳で人を引きつけるなんて・・・。
「俺が凛のために曲を書くから、それを歌ってくれない?」
俺は自分で自分が何を言っているのか分からなくなった。
まともに曲をかけていないのに。
でも、口から発した言葉に嘘はなかった。
、彼女の才能を開花させてあげたかった。
夢がないという彼女だからこそ、
こんな素晴らしい才能があるということを知ってほしかったのだ。
その手助けが俺にできるなら・・・。そう、思ったのだ。
すると、凛が話始めた。
「私、実はもともと喉がそんなに強くないんです。」
「えっ?」
「少しでも長い時間歌うとすぐに声を枯らしてしまって。」
「そっか・・・。」
俺はそれ以上、彼女に何も言えなくなった。
「で、でも羽琉さんの曲歌ってみたいです。」
「えっ?」
「姉から以前羽琉さんが作った曲を聞かせてもらったことがあるんです。
すごい気に入っちゃって、毎日何度も何度も聞きました。」
「あ、ありがとう。」
「羽琉さんが作る曲ってどこか温かくて切ない感じがするんです。」
「切ない?」
「はい。胸がキュとする。
音楽が本当に好きなんだなぁ、って伝わってくるから。」
音楽が好き?
俺が?
そうか、俺は大事なことを忘れていた。
誰よりも音楽が好きだったこと。
情熱を持って作曲家の道を選んだこと。
俺は彼女に言われて気づくことができたのだ。
・・・・何かが俺の中で再生し始めた。
自分にはないと思った。こんな才能。
耳で人を引きつけるなんて・・・。
「俺が凛のために曲を書くから、それを歌ってくれない?」
俺は自分で自分が何を言っているのか分からなくなった。
まともに曲をかけていないのに。
でも、口から発した言葉に嘘はなかった。
、彼女の才能を開花させてあげたかった。
夢がないという彼女だからこそ、
こんな素晴らしい才能があるということを知ってほしかったのだ。
その手助けが俺にできるなら・・・。そう、思ったのだ。
すると、凛が話始めた。
「私、実はもともと喉がそんなに強くないんです。」
「えっ?」
「少しでも長い時間歌うとすぐに声を枯らしてしまって。」
「そっか・・・。」
俺はそれ以上、彼女に何も言えなくなった。
「で、でも羽琉さんの曲歌ってみたいです。」
「えっ?」
「姉から以前羽琉さんが作った曲を聞かせてもらったことがあるんです。
すごい気に入っちゃって、毎日何度も何度も聞きました。」
「あ、ありがとう。」
「羽琉さんが作る曲ってどこか温かくて切ない感じがするんです。」
「切ない?」
「はい。胸がキュとする。
音楽が本当に好きなんだなぁ、って伝わってくるから。」
音楽が好き?
俺が?
そうか、俺は大事なことを忘れていた。
誰よりも音楽が好きだったこと。
情熱を持って作曲家の道を選んだこと。
俺は彼女に言われて気づくことができたのだ。
・・・・何かが俺の中で再生し始めた。