Angil voice ~君の声がこの街に響くように
時計が一周し7時を指した頃だった。

「朝・・・。」

俺はまた仕事部屋で徹夜していた。

だが、やり遂げた気持でいっぱいだった。

曲が完成したのだ。

半年の呪縛から抜けた気持で心が晴れやかだった。

凛が、部屋にいない俺を探しに、ここへやって来た。

「羽琉さん、また徹夜して・・・。もう、体に悪いですよ。」

  !!

俺は凛を抱きしめた。
あまりの嬉しさと感謝の気持ちで一杯だった。

「は、羽琉さん?!」

「あっ、ごめん!!」
俺は冷静になって彼女に謝った。

「曲が、曲ができたんだ。
君に一番に聞いてほしい。凛に。」


俺は出来あがったばかりの凛に聞かせた。


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