Angil voice ~君の声がこの街に響くように
「いい曲ね。」
坂井が泣いている。



「ああ。」
そして俺はまた黙った。










部屋に戻ると俺は話始めた。

「なぜ、凛を俺の所に?お前ならあては色々あっただろう。」
それは、俺がずっと坂井に聞いてみたかったことがだった。


「・・・。そうね。
ごめんなさい。理由を言わないで。

ここに凛を連れて来たのは救いたかったからなの。」

「救う?」
「ええ。凛とそしてあなたも。

貴方と凛は気が合うと思ったから。


だって、私から見たら貴方達二人は本当によく似てる。」 
そう言って少し寂しそうに笑った。

「似てる?」

「そう、いつも人のことを優先に考える所とか、
人に感情を出さない所、
馬鹿がつくくらいお人よしな所なんか、そっくり。
そして音楽に愛情を持っている所も。


本当は、本当は私が救いたかったの・・・。二人とも。」
そして、坂井はうつむいた。

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