Angil voice ~君の声がこの街に響くように
 凛がこの世からいなくなったしまったら・・・。
俺はどうなってしまうのだろうか。


俺は凛の病室へは寄らず、そのまま家に帰った。
こんな状態で凛には会えなかった。




 部屋に帰り、ドアを開けると俺は、暗い部屋に崩れこんだ。

「あ゙あ゙ーーーーーーーーー!!!!」

俺は頭を抱え、泣き叫んだ。

どうしようもなく、涙が止まらなかった。

怖い!!
凛の死を恐れた。

こんなことをしている場合ではないのに・・・。

どうしようもない不安に襲われた。




世界で一番大切な人を失ったら、人はどうなるのだろうか。







どうしようもできない無力さと、やり場のない恐怖と不安に
俺は胸が押しつぶされそうだった。
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