Angil voice ~君の声がこの街に響くように
コンッコンッ。


凛の控室をノックした。

「は~い。」
凛の声がした。

「あけるよ。」


「いいよ。」


ドアを開けたら丁度光がさしてきて、すごく眩しかった。
光の先にはキラキラと輝くウエディングドレスの凛がいた。
俺はあまりの綺麗さに言葉をなくした・・・。

「・・・。」

「似合・わ・ない?」

「違うよ。初めて会った時みたいに見とれてた。」

「何・それ?」

凛が笑った。

「すごく似合ってる。綺麗だよ。」

また凛が恥ずかしそうに笑った。

「羽・流・さんも・似合っ・てる・よ。」

「いや、俺はどうだろ?

 もう、とにかく恥ずかしいよ。」

そう言いながら首元を少し開けた。



式は1時からだった。


しばらくすると、凛の父親が凛の姿をに見来た。

茫然と立ち尽くし、
「お母さんにそっくりだ。

 綺麗だよ。」
と、感極まって泣いている。

「お父さん、まだ、式始まってないから・・・。」

そういう、坂井もつられて泣いていた。


 準備ができると、4人で写真を撮った。


最初で最後の家族写真を・・・。
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