Stylus
-第1章-
あの日、あの時、あの場所で。
出会いは偶然に
俺の名前は『安田しんじ』。通称『やすし』。本名とあだ名がまるで違うのだが、幼なじみが幼稚園時代にその名を呼んだことが原因だ。『やすだ』の『やす』と『しんじ』の『し』を足した安直な名前だ。
だが、それ以来、初対面の人に自己紹介するのが苦手になった。なんか、『やすし』です!とか言うと、妙にお笑い芸人ぽいイメージで、笑い取れます僕的な空気を出されるのが嫌だからだ。
そんな理由で、俺はいつも仲間は男だけだったし、それが気楽だった。
あのお方に会うまでは・・・。
あのお方とは・・・
そう、デーモン北村閣下。
俺が世界で尊敬する方・・・。
お会いすると『ハイルデーモン!』とまるでネオナチばりにやらされるのが少し嫌だったが、今では、その嫌さ加減も程よく心地よかった。
あのお方との出会いは、そう、あの日だ。
だが、それ以来、初対面の人に自己紹介するのが苦手になった。なんか、『やすし』です!とか言うと、妙にお笑い芸人ぽいイメージで、笑い取れます僕的な空気を出されるのが嫌だからだ。
そんな理由で、俺はいつも仲間は男だけだったし、それが気楽だった。
あのお方に会うまでは・・・。
あのお方とは・・・
そう、デーモン北村閣下。
俺が世界で尊敬する方・・・。
お会いすると『ハイルデーモン!』とまるでネオナチばりにやらされるのが少し嫌だったが、今では、その嫌さ加減も程よく心地よかった。
あのお方との出会いは、そう、あの日だ。