Stylus

再会

ドアを開けると悪魔がいた。デーモン北村・・・が・・・


デーモン北村閣下『くくっく。お久しぶりですね。やすしくん、いや、安田くん。くくっく・・・』


やすし『な、何のご用でしょうか。』

俺はあの時かなり動揺していた。何故家が、何故名前がﾊﾞﾚでんだ・・・
何故・・・なぜ・・・なじぇえええ・・・


パニックになりそうにながらも、俺は考えた。悪魔に隙を見せたらヤられる･･･
そう思い出来る限り平常心を装った。


閣下『やすしくん、期限ですよ。宿題終わりましたかぁぁぁ～？ん～～～？』


やすし『し、しくだい･･･』


閣下『言ったでしょう。人生の目的を考えるのが課題だと。もう忘れてしまったのですか～ぁあ～？』


その時俺はあの時の光景を思い出していた。そう、閣下はハッキリその件を言っていたのだ。

やすし『い、いえ･･･』

閣下『じゃあ、回収するので、早く発表して下さい。ん～？ここじゃ、イマイチだから中でね。』


そういうと閣下はすぐに家の中に入ってきた。


俺は恐怖と驚きで何も言えず、ただただ目の前の光景をたたずむだけだった。あの時と同じように･･･


閣下はドカッとすわると

閣下『やすしくん、俺はオレンジでいいから。』


やすし『は、はい、今オレンジお持ち致します。』


閣下『うむ。頼むよ。』


そういうと机にあった、『俺の長所短所リスト』に目を向けていた。


閣下『やすしくん！やっているじゃないか。え！君はあいつが見込んだだけのことはあるな。うむ。』


やすし『・・・』
俺は何もわからず黙っていた。


閣下『で、課題発表してくれたまえ。』
俺のオレンジジュースを飲みながら閣下はニタニタと笑いながら言った。


やすし『・・・』


閣下『おい、遠慮するな。あんまり時間無駄にするなら、おまえも用無しだな。』


やすし『は、はい。それでは、男やすし、発表させて頂きます。僕が選んだ『人生目標』は『憧れの女性を手に入れること』です。』

恐怖のあまりとっさに、本音が出てしまった・・・