Stylus
1分だ。1分で決定し即安全なエリアに帰還する。
まるで、空軍エアフォースになった気分だった。
俺はまず、息を止め、危険なエリアに突入した。その後、全体を一望し、適切なタイトルを2、3見つけた。その中に、タイトルすら読めないモノがあった。
この間わずか10秒、まずまずだと自分のプロ意識に満足しつつ、残りの時間で、タイトルの裏側をチェックし無事帰還するには十分の時間だった。
早速気になるタイトル『戦えパンチョ』と『ダンボー』と『タイトルが読めないロシア映画』をチェック。
結局、一番気になるロシア映画をチョイス、やすし帰還します!と手にし戻ろうとした時、事件は起きた。



???『あれ~、や、安田くんだよね・・・』
女の声で不意に名前を呼ばれた。


やすし『!@△×≠?』
振り返るとヤツがいた・・・



そう。大学のマドンナ、ユキナさんだった。


ユキナ『安田くんも、AV借りに来たの~?ほどほどにしないとダメだよ(きら~ん)。』


やすし『い、いえ・・・・』


ユキナ『じゃ、またね~』


とすたすた歩いて行ってしまった。

俺は考えた。

そう、まずは状況を整理してみよう。

俺はAVを借りてると思われたくないがために、時間を決めて任務に挑んだ。
時間内にブツを回収し無事に帰還する直後だった。


任務は失敗したのか?


否!
危険エリアから出る前に突然彼女から話かけられたのだ。


彼女はどこから?


このコーナーは奥がAVコーナー、手前は入口だ。つまり袋小路。俺はその時入口方向を向いていた・・・


となると・・・





謎は解けた!
俺はやすだ!
彼女はAVコーナーにいた!


彼女がAVコーナーに!?


いやしかし、それ以外考えられん。


何のために・・・


謎だ。


謎を考えながら店を後にしようとしたところで、ブザーがなった。


そう、俺はビデオのお金をまだ払っていなかった。


不細工な店員に文句を言われたが、それどころでは無かった。急いでお金を払い帰宅した。
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