Stylus
帰宅し、夕飯はやっぱりチャーハンでしょ!とか思いながら、チャーハンを作り、早速、ビデオを見はじめた。


ロシア映画と書いてあったが、実際にはソ連時代のモノだった。冷戦時代にコメディー制作していたという事実に驚愕したが、俺はビデオを見ているようで見ていなかった。

今日の出来事を思い出していた。

何故彼女はAVコーナーにいたのか?

やすし史上最大の謎だった。が、冷静に分析すれば大した理由は出て来なかった。

・彼女は普段からAVを見ているので単に借りにきた
・彼氏さんがAV好きで罰ゲームをやらされていた
・実はAV女優で自分の作品を確認するため、もしくは市場調査のためチェックにはいった


などの理由が思いついたが、くだらなすぎて、考えるのを止めた。

チャーハンをたいらげるころ、別のことを思い出していた。


『安田くんも、AV借りるんだ。』


安田くん『も』・・・




一般論と比較?それとも彼女自身と比較?

ここがポイントだ。 俺は確信した。
少なく情報でここまで動機が絞り込めた自分に満足した。


明日、明日大学であったら聞いてみようかな、と思ったが、果して俺にそんな勇気があるのか?


男、やすし、イケるか?


と思いつつ、妄想の彼女でイった。


下半身丸出しのまま、俺はまどろみの世界に突入した・・・
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