イジワル王子に恋して
自分の体を覆う邪魔な服を脱ぎ捨てる。


全て
彩子と繋がりたいんだ。


お前の全てが欲しい。


余裕がないのを
ばれないようにゆっくり彩子を抱きしめた。


肌と肌が触れる感触。


熱を帯びる感覚に今にも理性がぶっとびそうだった。

「彩…」

「圭くん…」


彩子の顔を見つめて、頬を撫でてやると、何だか泣きそうになる。


そんなに
俺が好きなのか…?



それが
嬉しくて仕方ない。



「好き…」


そうやって
つぶやく彩子は悔しい位に可愛かった。


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