イジワル王子に恋して
「彩子は…圭くんだけだよっ///」

(ちょっとクラクラしたけど…)

彩子の二倍くらいのスピードで歩く圭くんの
シャツの裾をつかむ。


「…ならフラフラすんな。」

また急に立ち止まる圭くんに
彩子は突っ込んだ。


「ごめんなさいっっ!」

圭くんが手を伸ばしたので

殴られるっ!


と思ってぎゅっと目を閉じた。



と思ったのに…
思いがけない感触が伝わってきた。

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