イジワル王子に恋して
えっ?


何これ?


彩子は目を開けた。


目の前にまつげが見える。

近すぎて見えないけど…

これ
圭くんの顔ですかっ?!


唇に…
柔らかい感触…


これって
もしかして…キ…キス…?


「ん…///」


腰を引き寄せられて
身体はぴったり圭くんにくっついてる。


圭くんは
まるでキャンディーをしゃぶってるみたいに
唇を押し付ける。


「ん…///」

(やばぁ…///)

彩子の力が抜けそうになると圭くんは唇を離した。


「馬鹿女。かえんぞっ!」

そういうと
また凄い歩幅で歩き始めた。


彩子はまっすぐ歩けそうにもなかった。
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