イジワル王子に恋して
「圭っ。」

部屋に戻ると
あやみが立っていた。


「なんだよ。てめぇ。」

「今日、泊めてよ♪」

腕を絡めたまま、
部屋に一緒に入ってくる。

「ね、いいでしょ?」

「でてけ。」

「彩子ちゃんだって、ロビーで田中といい感じだったよ?」


その言葉にいらつきが
最高潮に高まった。
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