イジワル王子に恋して
すべてが
俺を混乱させた。


田中と彩子が付き合う事になった事。

彩子があやみの喘ぎ声を聞いていた事。

そして
あんな夜に彩子が田中の部屋にいた事。



正直
最後の一つは一番頭を混乱させた。


「彩子が…」


圭は壁に拳をたたきつけた。


そして
自分の馬鹿らしさに呆れた。


彩子に
おびえていたのは自分なのかもしれない。


あの
純真無垢な可愛いさに…


触れたら
壊れてしまいそうな彩子。

彩子の気持ちを知りながら
いつまでも
逃げていた。


こんな俺は…
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